2017年08月08日

藤棚シネマ商店街『温泉わくわく大決戦』銭湯上映会に行ってきました

シネマノヴェチェントさんの『カラフル』上映会の翌週には、シネマノヴェチェントと同じく横浜藤棚にある銭湯「萬歳湯」さんで、『温泉わくわく大決戦』の上映が行われました。『温泉わくわく大決戦』は、去年のモーレツ!原恵一映画祭in名古屋で上映され、そのとき以来の鑑賞でしたが、今回はこの映画にふさわしく銭湯での上映。こんな機会はめったにありません!

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会場である萬歳湯さんは、創業1947年と今年創業70周年を迎える老舗の銭湯で、これぞまさに「銭湯」という雰囲気の脱衣所と浴槽に、郷愁をかき立てられてしまいました。その浴室にスクリーンが張られている光景は実に新鮮で興奮を覚えました。ちなみに、上映後にスクリーンが取り外されると、壁面には定番の富士山の絵が描かれていました。劇中では、銭湯の富士山の絵が映し出されるシーンがあったのですが、その富士山の絵と合わせたかのようにスクリーンを設置した、主催者の粋な計らいには感動すら覚えました。一方で、さすがに浴室内はかなり蒸し暑く、熱中症対策で、冷凍のウーロン茶が配られたり、扇風機を急遽増やしたりといったこともありました。

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銭湯で見る 『温泉わくわく大決戦』はひと味違った魅力がありました。浴室内に響き渡る、丹波哲郎さんの名台詞や、戦車の走る音、ゴジラの咆哮がなんともたまらなかったです。観客一体となって、みな一様に要所要所で笑いの起きる光景は、何度見ても微笑ましいものがありました。

そして上映後に、原監督と、みさえ役でお馴染みのならはしみきさんのトークショーが開かれました。

●ゲスト声優・丹波哲郎さんの思い出話
ゲストとして出演してもらう芸能人を選ぶにあたり、原監督はなんとなく丹波哲郎さんが思い浮かび、そこでオファーを出したところ「その作品に俺が必要なら出る」と言われて出演が決まったのでした。丹波さんの出演が決まってから、温泉の精・丹波というキャラを作って絵コンテを描いたそうです。

その丹波さんのアフレコは、一人で行われたのですが、声優初挑戦ということもあってか、なかなかアフレコがうまくいかず、とうとう丹波さんから「何パターンかやるから絵に合うのを使ってくれ」「俺の声に合わせて絵を作ってくれ」とマイペースぶりを発揮。原監督も最初は困ったそうですが、思ったほどズレは無くて済んだそうです。

またキャスト陣は、矢島晶子さんは、しんちゃんの着ぐるみと丹波さんが宣伝動画を撮るために共演されたときに丹波さんと初めてお会いし、丹波さんはてっきりしんちゃんを子供が演じていると思っていたそうで、大変驚かれたとのこと。ならはしさんら他の面々は、舞台挨拶のときに初めてお会いしたのですが、矢島さん(しんちゃん)、ならはしさん(みさえ)、こおろぎさん(ひまわり)の女性陣には優しく接し、霊界の話をたっぷり聞かせた一方で、男性の藤原啓治さん(ひろし)には挨拶程度でほとんど話さないなど、丹波さんの女性好きの一面を覗かせるエピソードには笑いました。


●ゴジラのパロディと戦車描写について
当時のクレしん映画は興行収入が低く、毎年のように作るのは最後と言われていた状況で、だったらやりたい放題やってしまおうと開き直っていた原監督。今作ではゴジラパロディをやってしまうおうと思いつき、しんちゃんの世界にゴジラが現れたらどうなるかというのを巨大ロボットを使ってやりきってしまったのでした。実際に、ダビングルームでゴジラの音楽がつけられたのを聞いたときは興奮したと言います。

原監督は本作の見どころとして「戦車」の描写を挙げられ、戦車が走り回ったり、向きを変えたりといった動きを、手描きで表現するのは本当に大変だと語っていました。多くのアニメーターがやりたがらない中、これを描いたのは、『風の谷のナウシカ』で王蟲の大群を描いていた、大ベテランアニメーターの吉田忠勝さんでした。吉田さんの手による、緻密な戦車描写が、一連のパロディシーンの肝といっても過言ではないでしょう。

そうして出来上がった『温泉わくわく大決戦』でしたが、初号試写のときに、シンエイ動画と東宝の上層部が試写後に急遽話し合いが行われ、そのあとプロデューサーが呼ばれ、あとで聞かれたのは、ゴジラの音楽を使っていることを東宝の上層部が知らなかったといいます。ゴジラの音楽の使用許可は社長権限らしく、東宝の宣伝プロデューサーが報告していなかったのだそうです。幸い改めてゴジラの音楽の使用許可が下りて事なきを得ましたが。


●アフレコについて
放送開始から20年以上にわたり、ほぼ同じメンバーで演じているクレしんのレギュラー声優陣。そんなクレしんのアフレコ現場で、ならはしさんらが気をつけていることは「レギュラー陣だけで和気あいあいしすぎないこと」だといいます。クレしんには、ゲストで出演される若い声優さんも多く、そんな彼らが受け入れられやすいよう、レギュラー陣だけで固まらず雰囲気づくりに努めているそうです。そうしたしんちゃんのアフレコ現場を見てきた原監督は、声優陣に絶大な信頼を寄せるようになったといいます。それゆえ、自分がいなくても大丈夫と思ったのか、次第にアフレコの現場に遅れてくるようになり、原監督が現場に現れたときにはすでにアフレコが終わっていたこともあったとか。

トークのあとは、原監督・ならはしさんのサイン入り色紙やチラシ・ポスターがもらえるプレゼント抽選会が行われました。幸運にも私は『温泉わくわく大決戦』のサイン入りチラシがもらえました!!ありがとうございます!

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最後に、ならはしさんは、声優はいつもその時その時を演じるのが仕事がゆえ、原監督のような作り手のように作品としてとらえるのが難しく、ゲストというより観客の一人として聞いている感じだったと感想を述べられました。原監督は、この映画を作った当時は、まさかこんな場所で見てもらえるとは夢にも思わなかったといい、これからもずっと愛してもらえれば嬉しいと語ってくれました。そして、ならはしさんに向けて「永遠の29歳でいてください」とエールを送っていました。

トークが終わったあとは握手会になり、原監督、ならはしさんと握手を交わせました。小学校の頃から長年慣れ親しんだ、ならはしさんと直接お話できただけでも大興奮でした。あまりの興奮に「来年の映画舞台挨拶にも行きます!」と誓っちゃいました。原監督、ならはしさん、本当にありがとうございました!

そのあとは、シネマノヴェチェントさんのほうで懇親会が行われましたが、あいにく私は今回不参加。次の『河童のクゥ』上映会でまた原監督らとお会いできるのを楽しみにしています!

藤棚シネマ商店街も、残すところ8月11日(金)の『河童のクゥ』上映会のみとなりました。当日はお馴染みのスタッフ・キャスト陣に加えて、主題歌を歌った大山百合香さんのライブもあるので楽しみです!前売り券はまだまだ発売中ですので、ぜひお越しください!

映画 クレヨンしんちゃん 爆発!温泉わくわく大決戦 同時収録 クレしんパラダイス!メイド・イン・埼玉 [DVD] -
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posted by チューシン倉 at 22:22| Comment(2) | イベント | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
とあるキッカケで…、原恵一監督のファンになりました。そしてこのブログに流れ着きました。これから、コツコツ原恵一ワールドに足を踏み入れていきたいと思います。
先ほど、★222鐘目『夏休み中に絶対に観て欲しい映画は!?「河童のクゥと夏休み」でしょうの巻』【エムPのイケてる大人計画】を書かせていただきました。機会があればお読みいただければ幸いです。
http://www.waja-next.com/entry/2017/08/17/183000
Posted by エムP at 2017年08月17日 20:14
とあるキッカケがあって昨日から原恵一監督のファンになりました。流れ流れてこのサイトに漂流。熱き想いが伝わってきました。今日からコツコツ原恵一ワールドに浸っていきたいと思っています。機会があれば、先ほどアップした記事をご一読いただければ幸いです。
★222鐘目『夏休み中に絶対に観て欲しい映画は!?「河童のクゥと夏休み」でしょうの巻』【エムPのイケてる大人計画】
http://www.waja-next.com/entry/2017/08/17/183000
先ほど送ったコメントのメアドが間違っていたので訂正した上で再送させていただきました。
Posted by エムP at 2017年08月17日 20:18
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