2009年09月02日

藤子F大全集「エスパー魔美」第1巻解説に原監督

ただいま発売中の「藤子・F・不二雄大全集」。その第2回配本(8月分)の『エスパー魔美』第1巻に、原監督が巻末解説を寄せています。『エスパー魔美』と藤子作品に対する原監督の熱い思いが伝わってくる、素晴らしい解説文でした。

原監督が『エスパー魔美』と出会ったのは高校生の頃で、当時『魔美』が連載されていた雑誌「マンガくん」を原監督は創刊号から買って読んでいたそうです。原監督はそれ以前から藤子作品は好きだったそうで、『オバQ』『パーマン』も「少年サンデー」で読んでいたとのことです。

アニメ版のチーフディレクターをやることになり、原監督は原作そのままの味を生かしたアニメを目指しました。(しかし、周りからいろいろ言われて思うようにやらせてもらえなかったのは、すでにいろんなところで語られていますが。)
原監督はこう語っています。(以下、解説文より抜粋)
原作の『魔美』を読んでいると、藤子先生の映画好きの部分がすごく伝わってきます。アングル的にも特別奇をてらった描き方はしていないと思うんですよ。カット割のリズムとか、アングルの捉え方だとか、そうした部分が絵はシンプルだけど非常に実写的な趣がある、と僕は感じます。そういうところがほかにない、独自の世界を作っているんじゃないでしょうか。そこで僕は、アニメの『魔美』は「普通のアニメを作っているような作り方をしない方がいいものになるはずだ」という気持ちでやっていました。

アングルやカット割りに着目するあたりも、実に原監督らしいと言えますが、何よりも重要なのは、「普通のアニメを作っているような作り方をしない」というポリシー。これは、その後の『クレヨンしんちゃん』や『河童のクゥ』にいたるまでの原監督作品にも通ずるものと言えそうです。まさに、『エスパー魔美』こそ、原監督作品の原点とも言えるでしょう。

解説は約5ページにわたって、『魔美』の制作秘話や藤子作品の魅力を語ってくださっています。さすがに、全部載せるわけにはいきませんので、読みたい方はぜひ藤子F全集の『エスパー魔美』第1巻をご購入ください。もちろん、肝心の原作漫画のほうも、ぜひ読んでください。藤子作品の新たな魅力を発見できると思いますよ。


エスパー魔美 1 (藤子・F・不二雄大全集)

エスパー魔美 1 (藤子・F・不二雄大全集)

  • 作者: 藤子・F・不二雄
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2009/08/25
  • メディア: コミック


posted by チューシン倉 at 01:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | 更新情報をチェックする
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