2010年11月04日

『オトナ帝国』『河童のクゥ』がキネ旬オールタイム・ベストテンに!

感想の続きを書かなければならないところですが、なかなか書く時間がとれず誠に申し訳ありません。続きはもうしばらくお待ちくださいm(_ _)m

さて、先日キネマ旬報から「オールタイム・ベスト映画遺産アニメーション篇」が発売されました。キネマ旬報の創刊90周年を記念して刊行されたのですが、今回オールタイム・ベストアニメーション映画が発表されました。以下は日本映画部門のベストテンです。

1位:『ルパン三世 カリオストロの城』
2位:『風の谷のナウシカ』
3位:『となりのトトロ』
4位:『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』
5位:『AKIRA』
6位:『長靴をはいた猫』
7位:『太陽の王子 ホルスの大冒険』
7位:『白蛇伝』
10位:『河童のクゥと夏休み』
10位:『サマーウォーズ』
10位:『天空の城ラピュタ』
10位:『火垂るの墓』

1位の『カリオストロの城』を筆頭に、トップ3は宮崎駿監督作品が独占するという結果になってしまいましたが、そんな並み居る名作に食い込んで、第4位に『オトナ帝国の逆襲』が見事にランクインしました。
さらに10位には『河童のクゥと夏休み』も入り、原監督2作品がオールタイムベストテン入りを果たしました。おめでとうございます!!

ただ、気になるのが同率で10位が4作品も入って、12作品がベストテンに入るという変な結果になってしまってます(笑)。どうも毎年のベストテンとは違い、投票された作品はすべて1点という計算になるため、結果的に同率が多くなってしまったようです。う~ん、なんかしっくり来ませんね…。


一方、読者によるオールタイムベストはというと、評論家のベストテンとはだいぶ異なる結果に…。

1位:『ルパン三世 カリオストロの城』
2位:『となりのトトロ』
3位:『風の谷のナウシカ』
4位:『サマーウォーズ』
5位:『河童のクゥと夏休み』
6位:『天空の城ラピュタ』
7位:『千と千尋の神隠し』
8位:『火垂るの墓』
9位:『伝説巨神イデオン 接触篇/発動篇』
10位:『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』

『カリオストロの城』は変わらず1位で、2位と3位が入れ替わっているのですが、4位に『サマーウォーズ』が入り、そして5位に『河童のクゥ』が入るという結果に。『オトナ帝国』は10位と『クゥ』を下回る結果になってしまいました。なんだ、この違いは!?
ちなみに、読者投票のほうは毎年のベストテンと同様、「1位10点、2位9点、3位8点…」という集計にしていたため、同率は少なくなってます。


ちなみに、このほかの原監督作品では『戦国大合戦』が評論家投票では35位(5点)、読者投票では19位(203点)に。『エスパー魔美 星空のダンシングドール』『クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦』が評論家投票で98位(1点)にランクインしていました。う~ん、『戦国大合戦』は意外と評論家投票では順位低いですね。あと、評論家投票では点が入らなかった作品が、読者投票では得票を集めている作品もちらほら見受けられました。う~ん、どうも読者と評論家との乖離が激しいような気がしますね…。

まあ、結果はどうあれ、映画史に残る傑作としてこうして挙げられたことはとても光栄なことだと思います。これをきっかけに、原監督作品に触れる人がますます増えてくれればいいですね。

ムックでは、外国アニメ映画のベストテンや、オールタイムベストに選ばれた作品の解説、著名人によるコラム・インタビューなどが掲載されています。資料としては一読の価値があるかと思いますので、手にとってみてはいかがでしょうか?


オールタイム・ベスト 映画遺産 アニメーション篇 (キネ旬ムック)

オールタイム・ベスト 映画遺産 アニメーション篇 (キネ旬ムック)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: キネマ旬報社
  • 発売日: 2010/10/29
  • メディア: ムック


posted by チューシン倉 at 02:19| Comment(1) | TrackBack(0) | 書籍 | 更新情報をチェックする

2010年10月15日

『カラフル』絵コンテ集発売!

昨日、ファン待望の『カラフル』絵コンテ集が発売されました!

全パート収録というだけあって、ページ数は672ページという大ボリューム。また巻末には原恵一監督のインタビューも収録されており、『カラフル』の制作秘話や原監督の絵コンテに対するこだわりがよくわかる内容になってます。メインの絵コンテのほうも見応え十分。さすがに絵が上手いだけあって、演出意図もコンテを見るだけで十分伝わってくるような気がしますね。実際の映像では使われなかったカットも出てくるので、こちらも必見です。

ひとつ残念だったのは、前作の『河童のクゥ』の絵コンテ集には、ページ下に各シーンについての原監督の短い解説が載っていて、とても興味深く読ませていただいたのですが、今作はそれが一切なくてがっかり。もっとも版元が違うので、当然ながら編集方針も違うんでしょうけども、もっと知りたいこともあっただけに残念です。

コンテ集には帯も巻かれていたのですが、そこには今作で真の母を演じた、原監督ファンの麻生久美子さんがコメントを寄せていました。
音のない絵コンテ集だからこそ広がる世界があるのかも。いろんな色と沢山の音で自分だけの「Colorful」をどうぞ。
宣伝のときも、キャストの中で一番と言っていいほど積極的にインタビューなどに応じていた麻生さんですが、ここでも協力的なところを見ると、やっぱり相当の原監督ファンなんですね。麻生さんには今後とも「芸能界一の原恵一ファン」として、原監督作品の素晴らしさを多くの人に伝えていってほしいものですw


カラフル 原恵一 絵コンテ集

カラフル 原恵一 絵コンテ集

  • 作者: 原 恵一
  • 出版社/メーカー: 新紀元社
  • 発売日: 2010/10/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




【オススメ情報】
現在Gyao!にて無料配信中の『エスパー魔美』ですが、14日からは珠玉の名作といえる第17話「サマードッグ」の配信が始まってます!この大号泣必至の名作の絵コンテを担当したのは、もちろん原監督。27日までの配信ですのでこの機会をお見逃しなく!オススメです!

エスパー魔美|無料動画 GyaO![ギャオ]|アニメ
ラベル:カラフル
posted by チューシン倉 at 00:18| Comment(2) | TrackBack(0) | 書籍 | 更新情報をチェックする

2009年09月02日

藤子F大全集「エスパー魔美」第1巻解説に原監督

ただいま発売中の「藤子・F・不二雄大全集」。その第2回配本(8月分)の『エスパー魔美』第1巻に、原監督が巻末解説を寄せています。『エスパー魔美』と藤子作品に対する原監督の熱い思いが伝わってくる、素晴らしい解説文でした。

原監督が『エスパー魔美』と出会ったのは高校生の頃で、当時『魔美』が連載されていた雑誌「マンガくん」を原監督は創刊号から買って読んでいたそうです。原監督はそれ以前から藤子作品は好きだったそうで、『オバQ』『パーマン』も「少年サンデー」で読んでいたとのことです。

アニメ版のチーフディレクターをやることになり、原監督は原作そのままの味を生かしたアニメを目指しました。(しかし、周りからいろいろ言われて思うようにやらせてもらえなかったのは、すでにいろんなところで語られていますが。)
原監督はこう語っています。(以下、解説文より抜粋)
原作の『魔美』を読んでいると、藤子先生の映画好きの部分がすごく伝わってきます。アングル的にも特別奇をてらった描き方はしていないと思うんですよ。カット割のリズムとか、アングルの捉え方だとか、そうした部分が絵はシンプルだけど非常に実写的な趣がある、と僕は感じます。そういうところがほかにない、独自の世界を作っているんじゃないでしょうか。そこで僕は、アニメの『魔美』は「普通のアニメを作っているような作り方をしない方がいいものになるはずだ」という気持ちでやっていました。

アングルやカット割りに着目するあたりも、実に原監督らしいと言えますが、何よりも重要なのは、「普通のアニメを作っているような作り方をしない」というポリシー。これは、その後の『クレヨンしんちゃん』や『河童のクゥ』にいたるまでの原監督作品にも通ずるものと言えそうです。まさに、『エスパー魔美』こそ、原監督作品の原点とも言えるでしょう。

解説は約5ページにわたって、『魔美』の制作秘話や藤子作品の魅力を語ってくださっています。さすがに、全部載せるわけにはいきませんので、読みたい方はぜひ藤子F全集の『エスパー魔美』第1巻をご購入ください。もちろん、肝心の原作漫画のほうも、ぜひ読んでください。藤子作品の新たな魅力を発見できると思いますよ。


エスパー魔美 1 (藤子・F・不二雄大全集)

エスパー魔美 1 (藤子・F・不二雄大全集)

  • 作者: 藤子・F・不二雄
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2009/08/25
  • メディア: コミック


posted by チューシン倉 at 01:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | 更新情報をチェックする

2009年07月07日

『BALLAD』ノベライズ本発売

公開まで残り2ヶ月を切った『BALLAD 名もなき恋のうた』ですが、公開に先立って、本日ノベライズ本が発売されました。著者は、アカデミー賞作品の『おくりびと』のノベライズも手がけた百瀬しのぶさんです。

さすがにネタバレになるので、私は本を手にとっただけで中身は読んでません。ここは公開までのお楽しみにしておくとして、どんどん公開が近づいてきているという実感が沸いてきます。果たして映画では、高虎軍との決着はどう着くのでしょうか?

ところで、このノベライズ本なんですが、実は小学館文庫から発売されているんです。原案映画の『クレヨンしんちゃん』は双葉社の漫画なのに、一体なぜ小学館から?

気になって小学館の公式サイトを見てみたら、テレビ・映画情報のところに『BALLAD』が入ってましたw
さらに小学館の学年誌ポータルサイト「ネットくん」のところには、『BALLAD』の小学館連合試写会のお知らせページが。小学館のサイトにしんちゃんがいるなんて、実に不思議な光景です(笑)
どうやら小学館も『BALLAD』の製作に関わっているようです。まあ、小学館は、山崎監督の作品では、デビュー作の『ジュブナイル』と『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズに出資していたので、結びつきが強いんでしょうね。というわけで、今後小学館の各雑誌で、『BALLAD』の大々的なプロモーションが行なわれることでしょう(笑)

しっかし、他社作品の実写映画に出資するなんて、よく許されましたなあ…。

posted by チューシン倉 at 23:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | 更新情報をチェックする

2009年04月20日

『カラフル』原作を読んでみた

次回作の原作である『カラフル』を、この機会に読んでみました。私は小説はほとんど読んでいなくて、読むのは実は10年ぶりなんです(笑)
それだけに物語に入っていけるかどうか不安な面もありましたが、読んでみると、すんなり物語に入り込むことができ、スラスラと読めてしまいました。

感想を一言で言うのなら、結構心にジーンとくるものがありました。主人公の小林真をはじめとする登場人物のそれぞれの苦悩や切実さが、読んでいくうちに自然と心に伝わってきました。中高生向けの小説ですが、大人が読んでも楽しめるのではないでしょうか?
この小説のテーマとも言える「世界はたくさんの色に満ちている」。これは中高生に限らず大人にも向けられるものではないでしょうか。

この原作の『カラフル』を読んでいきますと、これをうまくアニメ化できるのは原監督しかいないのではと思うほど、原監督作品において欠かせない要素が盛り込まれています。そこで、原監督ファンとして楽しみになりそうなところを挙げていきたいと思います。(以下、多少のネタバレを含みます。原作未読の方、映画が公開されるまでの楽しみにしておきたいという方はご注意ください。
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ラベル:カラフル
posted by チューシン倉 at 00:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | 更新情報をチェックする